No.3: HERBIE MANN / Caminho de Casa

selected by Dr. Groove (会員番号18)

60年代にブラジル関係者との共演盤をあまた残し、会員の皆様にも馴染み深いであろう米人ジャズ・フルーティストですが、90年代に再び思い出したように本格ブラジル風味のアルバムを作っています。ピアノトリオ+ガットギターのバンドをバックに、イヴァン・リンス、ミルトン、ドリ・カイミなどの曲を、ややジャズ寄りのアレンジでやっていますが、「たそがれ奏法」とでも呼ぶべきメロウでけだるい音色のフルートがサウダージ方面へと誘う繊細なつくりとなっており、毎年私の夏の煩悩を滅却し悟りに導いてくれる1枚です。本作でギターを弾いているホメロ・ルバンボが、今秋(管理人注:かなり前の話です)リリース予定のリーダー作はこれまた「featuring Herbie Mann & Ivan Lins」と銘打っており、気になって夜も眠れません。ルバンボといえば、去年でたLuciana Souzaのアルバムも今夏の愛聴盤です。Herbie Mannのジャズ仕事では、ビル・エヴァンス・トリオとの共演盤「Nirvana」が大変たそがれていてお勧めです。いろいろ話が飛んですみません。ごきげんよう