No.7: GRETCHEN PARLATO / Gretchen Parlato

selected by K.AKEMI (会員番号74)

ロサンゼルス出身のグレチェン・パラートの2005年のデビューアルバム。彼女は括りで分けるとしたらJAZZミュージシャンになると思うのですが、この作品は西アフリカ出身のLionel Loueke(リオーネル・ルリケ)とのコラボレーションアルバムとなっていてJAZZというより ブラジルとアフリカが混じりあった魅力的な一枚となっています。彼女が歌い手になる切っ掛けが「ゲッツ/ジルベルト」というのがうなずける選曲になっていてジャヴァンやジョビンの名曲やビョークの曲などが折り込まれています。ティアニー・サットンに師事したというだけあって、彼女の独特なアプローチ・抑えた歌い方(これが実は一番難しいのです)、そしてサンバでは一音一音のリズムの隙間に見事に入っていく抜群のリズム感には驚かされます。しかもとっても女性らしい色気のある声なのです。ルリケのアレンジがまた素晴らしくて さすが ウェイン・ショーターの弟子だけの事がある・・・う〜ん彼はただものではありません。アコースティック・ギターの音色が実に温かく 実に爽快で ふたりのラインが本当に気持ちがいいです。ブラジルとアフリカの風が融合した超お気に入りのアルバムです。<http://www.gretchenparlato.com/musicpg/index.html> ←こちらで3曲聴けます